私の履歴書

扇千景

今月の「履歴書」は女優そして議員として国土交通大臣と参議院議長まで務めた扇千景さん。これがめちゃくちゃに面白い。例によって子供時代から始まるのだが只の学生時代ではない。堅気の両親の意向に反して宝塚音楽学校に入り、歌劇と共に映画出演。売れっ…

アラン・グリーンスパンの9・11

同時テロ(日経1月26日) 2001年9月11日。米国がかつてない攻撃を受けた日、私は空の上にいた。スイスからの出張の帰りである。「機長がお話ししたいことがあると言っています。世界貿易センタービルに航空機が突っ込んだと、とのことです。」警護…

青木昌彦

10月の「履歴書」は経済学者の青木昌彦氏。私はこの方の事を全く知らなかったのだが、梅田望夫さんが期待させるエントリーを書かれていて読むことにした。実は最初の数回分の記事を見て辟易とした。60年代の学生運動時代の武勇伝を聞かされてうんざりだっ…

教える者と学ぶ者

新年は物理学者の江崎玲於奈氏だ。元旦の初回に述べられていた「江崎の黄金律」を書き写しておく。 しがらみという呪縛を解かない限り思い切った創造性の発揮は望めない 教えはいくら受けても良いが指導者にのめり込んではいけない 価値の低い情報に惑わされ…

渡邉恒雄

ますますナベツネ節が快調。60年安保の頃、彼は政治記者として自民党の実力者大野伴睦にの事務所に出入りしていた。そのころの話で事務所を行き交う札束攻勢、大野氏の依頼を受けて自民党総裁に衆院議長ポスト獲得の交渉に出向く、大野氏と中曽根靖弘氏と…

渡邉恒雄

なんと読売の「ナベツネ」が日経に連載を始めた。「私の履歴書」が新聞人を取り上げるのも始めてで、ましてやその記念すべき第一号がよりによって(!)「ナベツネ」だとは・・・。しかしながら本日の記事「金権政治」では話が佳境に入ってきた。政治記者時…

小松左京と高橋和己

すでに一月以上前になるが私の履歴書で小松左京氏の連載があった。彼は日本のSF作家の先駆けであると共に関西人のおもしろさを体現する文化人でもある。小松市は旧制第三高校から京大文学部に進み、そこで作家集団をつくって互いに切磋琢磨していた。その中…

宮澤喜一

またまた重量級の登場。白州次郎氏とも接点がある。吉田茂首相が講和条約制定の根回しに池田勇人大蔵大臣をアメリカに派遣した際、白州氏と宮澤氏が同行したそうだ。白州氏48才、宮澤氏30才。宮澤氏も堪能な英語を生かして交渉の前面に立つことで日本の…

早石修

京都大学名誉教授の早石修先生が書いておられる。先生が留学されたのは敗戦間もない時期。焼け跡で実験した研究成果を日本国内での英文誌に投稿した論文が海外の研究者の目にとまりウィスコンシン大学のポスドクに招かれる。しかしそこのボスの考え方に賛同…

島野喜三

ただいま連載中。シマノといえば自転車コンポーネントの大メーカー。自転車といえばパナソニックでも、ブリジストンでも、トレックでもシマノの変速機やブレーキがついている。多くのPCがどれでも心臓部にはインテルのCPUを搭載しているようなものだ。ここま…

野村克也2

もう連載が終わってしばらくになるが後半部分の感想。ヤクルト監督時代。古田捕手をドラフトで獲得。毎日隣に座らせて捕手としてのゲームの見方を講義。こういう指導の仕方って良いと思う。誰にでもできるわけではないので、選ばれた者だけに与えられる教育…

野村克也氏

日経で先週から連載が始まった。野球ファンならずともこれは目が離せない。ここまでは苦しかった学生時代とテスト入団で南海に入団し、レギュラー入りを果たすまでが語られてきた。それに続いて今週は野村氏が以下に知恵を絞って打者として、キャッチャーと…