世界報道写真展2008


 今週はお休みを取ったのだが先週からひいている風邪が治らない.本来は今週末に剣・立山に出かける予定で準備していたのだがこれもキャンセル.そんな訳で近場で絵や写真、映画を見て回っている.

http://www.nihonoranda.jp/ja/events/item/149

 今日は大阪で行われていた世界報道写真展2008に出かける.これが凄いの一言.

 この展示会はオランダに本部を置く世界報道写真財団が毎年主催しているものだそうだ.展示されている作品はカテゴリー分けされたジャンルごとの優秀作だそうだが、臨場感と報道性を重視しているようで、戦争のシーンがやはり多い.パキスタンブット元首相の暗殺現場の写真など現場の迫力に満ちている(John Moore, USA, Getty Images.).またパレスチナガザ地区から発射された二発のロケット弾の弾道、おぞましくも美しい(Emilio Morenatti, Spain, The Associated Press.).また際立って目を引いたのはクルド族の女性ゲリラの後ろ姿(Philippe Dudouit, Switzerland, for Time magazine.).

 もう一つ印象に残ったのはLorena Ros, Spain, Panos Picturesによるスペインでの性的幼児虐待被害者のポートレート.カミングアウトした彼らの写真に並べて現場とおぼしい写真が並べられている.1994年の統計に寄ると17歳以下のスペイン人の女性23%と男性15%が性的虐待を受けたという信じ難い統計がある.

 報道写真というとロイターの報道写真の質の高さが話題になっているが(>http://q-orbit.jp/2008/08/post_316.html)、こちらの作品は撮影された事実の重さにされる.この話が気になった人はぜひとも世界報道写真財団のHPを訪問して作品を見てほしい、そして展覧会を訪れて欲しい.

 しかしこの展示会に出されていたのはそれだけではなかったのだ 続く