パブコメ

平成24年度予算編成における「科学技術重要施策アクションプラン」に関する意見募集 に書き込んだコメントを掲示しておく。 http://t.co/79CBExc

アクションプラン案に関する意見> 改善・見直しをした上で推進すべき

意見
II 復興・再生の項は政治、経済、土木分野が含まれ総花的に過ぎる。科学技術が貢献できる項目のみを強調すべき。重点項目> 1)災害に対して 強靱で再生力の高いインターネットを基盤とした情報通信システム、2)放射性物質の広範かつ継続的なモニタリングと除去方法、および健康への影響の評価と広報。

III グリーンイノベーションは目標設定を現実的にあらためるべき。現行案はクリーンで、再生可能なエネルギーを作り出す事が可能との「あり得ない」前提で書かれている。現実はどのようなエネルギーでも人類が使用するレベルでは環境へのダメージは避けられない。この事実を国民に納得させた上で、低不可、 高効率、高安定性への「改善」を目指すしか選択肢はない。 「2−2 分散エネルギーシステム」、「2−3 エネルギー利用の効率化」は賛成。「2−4 社会インフラのグリーン化」は科学技術の対象からはそれるの で削除。

IV ライフイノベーション については2-4を除き賛成(後述)

V 基礎研究振興・人材育成については詳細に書かれた項目に委員の方々の熱意が感じられ、強く支持します。

追加コメント(理由の項に記入)

II 復興・再生の項に肝心な原子炉の安全性向上、高レベル放射性廃棄物の処理、原子炉事故時の被害評価と放射能拡散予測などに触れられていないことは奇妙である。また現行の火力・原子力・水力の安定かつ安全な運用と廃止に関わる技術への投資も書き込むべきです。

IV ライフイノベーション 2−4「優れた医療技術の開発促進」は「レギュラトリーサイエンス」の意味が不明なため評価出来ません。この項目は文章を練 り直す必要があります。

以下の用語は定義が曖昧で説明を要する(もしくは削除)。グリーンイノベーション、ライフイノベーション、クリーンエネルギー、再生可能エネルギー、創エネルギー、グリーン化、パワーエレクトロニクススマートグリッドシステムモデル、革新的なトータルシステム、パワー半導体、ゲノムコホート、レギュラトリーサイエンス。

科学・技術全般に関する意見

 国難の時期にこそ長期にわたるビジョンのもとで人材と国力の育成への投資が求められます。本アクションプランを基本的に支持致しますが、全体として一貫した見通しがまだ欠けていると思います。Iの「ねらい」の項では今後20-50年の展望を示して国民の理解と覚悟を求め、その上で個別の施策に入る事が望ましいです。