フィギュアスケート グランプリファイナルとテレビ放送

浅田真央選手の優勝で大いに盛り上がった大会だった。彼女以外でも男女を問わず有力選手が目白押しで楽しみなことです。 

しかし・・・・・

今日のExhibitionをテレビで見たが番組の作り方が最悪で、選手には気の毒だが残念ながら不快極まりないものだった。
テレビを見ていて不快だったのはたとえばこんなシーン。

 演技の前後に選手にまとわりつく元プロテニス選手のレポーターが選手に向かって「○○ちゃ〜ん」と猫撫で声で近寄る(オヤジ!)。

 おいおい、ちょっと。あんたがなれなれしく話しかけているのは恐れ多くも昨日誕生したばかりの世界チャンピオンですぞ!

 彼らは芸能人ではない。毎日大変な節制とトレーニングを続けているアスリートですぞ。あんたもスポーツ選手の端くれだったならチャンピオンに対する敬意を持って歩み寄ってもらいたい。さもなくばマスコミに魂を売り渡したも同然だ。

mas ciclismo Diaryの 2005.12.17 (Sat)記事でも控えめに批判されている。


 ああいった恥知らずの連中に放映権を売り渡したスケート連盟も反省してもらいたい。あれではスポーツとしての品格が損なわれますぞ。


 その点NHKはスポーツ中継に関しては出しゃばらず抑えた扱いで安心して見ておれる。舞台裏でいろいろ物議を醸してはいるが国民放送としての品格を堅持してもらいたい。


 ところで、 浅田選手がオリンピックに出られないというのはとても残念です。4年は長いし彼女はそのとき19才。身体も成長して今とは違う演技になることだろう。フレッシュで勢いのあるうちにもう一つの頂点に駆け上がるチャンスを与えてほしかった。しかしこれは良いことでもある。15才の彼女にとっては花形選手を取り囲むマスコミの攻撃から身を守ることは大変だ。4年間のうちに精神的な強さを養ってくれれば良いと願いたい。