旅行3

 ローマで二日間を過ごした後に列車でフィレンツェへ。早速メディチ家礼拝堂に向かう。セキュリティーを経て入場料を払って入ると一階の宝物展示場。豪華な細密細工や彫像がおかれているがたいしたことはない。しかし上のフロアの礼拝堂煮に上がって驚いた。8面の壁に囲まれた高い天井には美しい彩色の絵画、壁は一面の細密な大理石のモザイク。正面には十字架。これを個人の所有で建設したメディチ家の財力を誇示している。二面の壁は補修中だ。壁を埋め尽くす大理石の石版の脱落が始まっており慎重にはずして接着し直す作業が行われていた。床におかれた壁材の大きさがその重量を物語る。工事で建物のバランスが崩れることを防ぐためなのか、4カ所に垂線上に糸を張って建物の傾きを常時モニターしている。そして圧巻は礼拝堂の奥の新聖具室。ミケランジェロ作の大理石像が飾られている。これはメディチ家の人々の棺桶だというのにびっくり。白い大理石像の造形は見事。一人6ユーロは高いかと思ったがそんなことはない。近くのドゥォモなどに比べれば観光客は少ないが価値の高い場所だった。

礼拝堂前の屋台市で息子が帽子を買う。

 次にドゥォモの広場にでてジョットの塔に登る(一人6ユーロ)。塔の頂上からはフィレンツェ一帯を良く見渡せた。