日本丸・海王丸

 今日は昼に留学から一時帰国している元研究員の人の訪問を受ける。あちらのボスにも信頼されているようで安心。日本人の研究者は実験技術のレベルは高いし知識も多いし、なおかつグループの中のメンバーとしての振るまい方も心得ているので信頼を受けることが多い。それは当然の事として、私は海外に行く以上は周囲から一目おかれて尊敬を勝ち取り、その上を行くプラスアルファを持ち帰ってほしいと思うのだ。プラスアルファがなければ日本で仕事をした方が苦労も少ないしこの国の科学のためにいいことだからだ。

 さてその後噂に聞いていた日本丸海王丸神戸港に見に行く。周囲は人だかり。近くで見ると以外と小さいがマストは高くそびえ立ち、あの上に登るのは風と揺れが加わって凄い高度感なのだろうと思う。文句なしにかっこいい。夕方近かったので楽しみにしていた海王丸の見学は残念ながら終了していた。そこで薄暗くなってライトアップされるところを見ることにした。夕暮れの港に静かに浮かぶ二隻の帆船を対岸のメリケンパークから響き渡るパーカッションのセッションをBGMに暗くなるまで眺めていた。


マストにつながる無数のロープと万国旗。

真っずぐに伸びる舳先とマストが美しい。

暗くなっても大勢の見物客でにぎわう。カメラ小僧、カメラ親父にカメラ爺が一杯。