Live at Massey Hall

 チャーリー・パーカーの名作。1953年のある日、トロントの公会堂でパーカーがディジー・ガレスピーバド・パウエル、チャールス・ミンガス、マックス・ローチを従えて演奏したライブ。ディジー・ガレスピーのボーカル(ソルト・ピーナッツ)などはあるがなんと言ってもチャーリーの演奏は他を圧している。演奏スタイルもそうなのだがなんと言っても彼のアルトサックスの音色が何ともセクシーなのだ。レコード会社との契約上の問題なのかパーカーはチャーリー・チャンと名乗り、借り物のアルトサックスで演奏したとか。天才である。

 パーカーは破天荒な男だった。しかしその才能故にパトロン(多くは女性)が現れては支えていたらしい。そのあたりの事情はパーカーの伝記に詳しい。学生時代に本を買ってレコードならしながら聴いたものだ。


草思社のHP (http://www.soshisha.com/booklist/ongaku.htm) よりの引用

ロス・ラッセル 池 央耿訳
バードは生きている チャーリー・パーカーの栄光と苦難
バードの生涯こそはジャズマンなるものの体現だった。彼が生きた時代精神を背景に「伝説」の霧の中から、巨人の全体像を見事に浮かび上がらせた出色の伝記。
4-7942-0203-2
四六判上製 416頁 3045円 1975年

バードは生きている―チャーリー・パーカーの栄光と苦難


 ところでこのほんの翻訳をなさっている池 央耿さんのリストを見るとカール・セーガンの名作「コンタクト」が出てきた。コンタクト〈上〉 (新潮文庫) 他にもとても良い本を選んで訳しておられる。