Lubeck

 ハンブルグから1時間足らず北に向かったLubeckに来た。ここはバルト海から水路がつながる貿易都市だ。14世紀からハンザ同盟としてLubeckを中心とした商業都市集団が結成されて隆盛を誇ったそうだ。この集団は軍事力を備えた独立した都市として王国に対抗するものだったそうだ(世界歴史事典データベース)。確かにこの街の旧市街は運河がとり囲み戦時には要塞化できるようになっている。煉瓦積みの建物が建ち並ぶ美しい街だ。


まだ使われている港から見たLubeck市街


運河からの風景

 とんがり屋根の尖塔が売り物だ。どうやって屋根を葺くのかと思っていたら街の入口にある双子の塔が工事中だった。様子を見ると塔の周りに金属パイプでやぐらを組んでいた。しかしもっとも高いもので50メートルはあろう尖塔の管理は大変だ。

Travemunde

 Lubeckから更に30分北に上がるともうバルト海だ。ここには海水浴場を兼ねた保養地Travemundeがある。海と言ってもここは涼しい。日によっては寒いくらいで街では革ジャンやコートをまとった姿の人が目立つ。私たちもLubeckについた日はとても寒くまず長袖ジャケットを買いに走ったくらいだ。こんな涼しいところでの日光浴グッズが浜辺にずらりと並べられた屋根付きベンチ(?!)だ。これらが一斉に南に向いて並んでいる(それもほとんど空っぽ)光景は一種異様だ。わずかに住人がいるところではスコップで砂地を整備して庭造り(!)に余念がない人々が見られる。お金と時間があれば地中海まで出れば良いのだが紫外線の外が叫ばれている現在、これくらいの日照での日光浴を楽しむのが適当なのかもしれない。