「けんかは友達のはじまり」
 うちの娘のせりふ。仲良くしてもらっている金髪のお友達とはよくけんかもする。それもすごく激しく言い争いをして脇で聞いていると引いてしまうほどだ。でもよく聞いてみると声は大きいが相手を傷つける言葉は無意識に避けているようだ。そして10分ほど大騒ぎすると、もうそろそろいいか、という感じで終わりになりまた仲良く遊びだす。けんかも遊びの一部として子供なりのルールができあがっているようだ。
 でもこんなに息が合うケースばかりではない。小学生低学年だがすでに計算された意地悪をする子もいる。子供が無垢だという見方は思いこみにすぎない。彼らの世界は立派な大人の人間関係の縮図でもある。実際に手がでるケースでも、言葉のやりとりでも致命傷にせず、相手の気持ちを尊重できる喧嘩の仕方を覚えることは大事な事だ。手加減の仕方を知らずに取り返しがつかなくなる事を避ける読みを幼いときから覚えてほしいものだ。