ピカソ美術館


 Tomさんに勧められたのでまず最初に訪問する。古い建物を改装してつくられた美術館にバルセロナで画家修業を積んだピカソの画業の変遷を年代を追いながら解説してくれる。特に10才頃からの習作がたくさん集められており、若くしてただ者ではない事を示している。様々な画風を模倣することで高い技術を習得していたことがわかる。そのうち画学校で教えられる事に興味を持てなくなってしまったそうだ。また大作を書く前の一連のデッサンを並べてあるので彼がどのようにして構図を決めていったのがわかるように展示してあった。作家個人に集中した美術館はどうしてもマンネリに陥るものだ。研究対象として興味が尽きないピカソ学芸員が良く研究して、観客にわかるように提示する工夫が感じられた。全盛期の作品はあまりないのだが満足できる展示だった。6ユーロ。