Scientific American

最近電車通勤が増えているので行き帰りにPodcastを聞くことが多い。科学系ではNatureに続いてScienceも配信を始めた。natureのキャスターChris Smithの英国英語はまだ聞き慣れないのだがそれに比べてScienceのアメリカ英語は聞きやすい。いずれのジャーナルも基本的には自誌の記事の背景の説明と宣伝が主なのでそれぞれの編集方針が色濃く感じられる。基本的にはオリジナル論文を読まない一般人を対象としているので大衆受けする話題が偏重される嫌いが感じられるのだが雑多な情報を耳に入れておくには役立つ。

 原著論文を基本としたNature, Science,に比べてScientific Americanは元々大学生くらいを対象としたレビュー誌だった。雑誌自体は読まなくなって久しく今の編集方針はわからないのだが音声配信はわかりやすくてお勧めだ。構成はインタビューを元にしたメインの記事。これはキャスターによる前置きの説明とインタビューのうまさでわかりやすい。そして一行程度の簡単な科学ニュース紹介。最後にクイズ。4つの話題が提出され、そのうちひとつだけ間違いなのはどれ?という問題。インターネットに流れるSpamメールは全トラフィックの90%に達しているなんて話にはびっくり。

 10月18日の配信にあった話。You Tubeが大流行したおかげでU-tubeというパイプ屋さんのサーバーにアクセスが殺到して動かなくなり、ホームページを閉じてしまったという話。またダイエット用の食欲減退させる効用があるキャンディーにAYDSという製品があったそうだ。1982年頃のコマーシャルを流してくれるのだが次々と「AYDSで体重が減った!」、「AYDSで楽しもう!」と連呼されるのを聞いて通勤途中に笑いが止まらなくなり仕方なく駅のホームの片隅で笑いをこらえるのに苦労した。周りの人に怪しまれそうで困るんですよ。しかしAYDSはAIDSの流行のおかげで販売を停止せざるを得なかったらしい。お気の毒に。