靴屋の親父の眼力

 これまで履いていた夏用の靴(Merrell)の靴底がすり減ってとうとうだめになったので新しいのを買いにいく。靴屋に当てはなかったのでセンター街から3軒ほど見て回るが良いのがない。実は私の足は小足・幅広で良いサイズを探すのが大変なのだ。元町商店街まで歩いて小さな靴屋を一軒見つけて入る。奥には年配の主人と若い店員がいる。棚をしばらく見回してから主人に声をかけて夏用の靴で良いのはないか?と尋ねる。色の好みなどを聞いてから靴屋の主人はすぐに「お客さんの足のサイズはxxくらいでしょうからこれとこれはどうでしょう?」とすかさず答える。驚いたことに渡された靴はいずれもぴったりサイズ。何足か履き替えてみたがやはり最初に渡されたものが一番。どうやら店内に入ったときから古い靴や歩き方を見て瞬時にサイズとデザインを選び出していたようだ。要領の悪い店員に無理矢理サイズのあわない靴を買わされることが何度かあったので、今回はさすがプロの眼力はすごいものがあると感心。古い靴は捨ててそのまま新しいものを履いて行く。履けば履くほどますますのぴったり感でますます気に入った。

 後で調べると老舗の靴屋さんであった。忘れないようにお店の名を記しておく:コウベヤ