こりゃー驚いた

 研究所でのシンポジウム二日目。生殖細胞の分化がテーマなのだが本日最大の驚きはニジマスの生殖細胞分化の話。vasa-GFPでラベルした胚由来の生殖細胞をhost胚に移植すると生殖巣に移動して機能的な精子卵子に分化することを示した後に、今度は成熟した雄の個体から採取した精子の幹細胞を胚に移植すると雄のhostでは精子が、雌のhostでは卵子が出来るという。成体になっても始源生殖細胞に分化(脱分化)しうる細胞があるということ。凄いのはニジマスは性成熟するまで3年もかかるということ。それだけの根気と計画性があっての実験。場内騒然、脱帽です。これには海外からのゲストもたまげてました。

生殖細胞が移植可能なことを示した仕事

成熟した雄からの移植実験