らじお

 ひょんな事からラジオで話すことになり昼から東京へ。行きの飛行機はひどく揺れて着陸した時には顔面蒼白。ふらふらになって空港に着き、しばらく体調回復に努めた後でスタジオへ。ラフな台本が用意されていたのだがあらかじめ聞き役の論説委員とアナウンサーの方とで打ち合わせがてら雑談をして準備完了。待ち時間の間、好奇心旺盛にラジオのスタジオを見回る。古いLPレコードのターンテーブルやリール型の巨大なテープレコーダーがおかれている。「今でも古い音源には使うんですよ」というスタッフの説明だった。きょろきょろしている間に時間が来てスタジオ内へ誘導される。話自体は二人の聞き役がうまく誘導してくれてとても話しやすかった。やはり聞き役の人の反応を見ながら話すと落ち着いて話せるようだ。直前まで雑談をしていたアナウンサーの方はニュースを読み上げる段になるとぐっと集中力が上がりとても落ち着いた話しぶりになる。さすがプロの話し手と聞き手だけあると感心しきり。あっという間に放送は終了で、記念の録音テープを渡されて放送局を後にする。帰宅すると放送を聞いていた女房からは珍しくお褒めの言葉。いや、優れた聞き役のおかげです。

思索にふける羊(表題とは関係ない)