文化祭

 息子の学校の文化祭に行って来た。彼は今年は運営の役員をつとめていて連日の早朝登校・深夜帰宅。その甲斐あってか全体になかなか上手く統率されていた。今年の目当ては模擬授業。

 物理、国語、数学を受けてきた。物理は実験器具を使っての電気の解説。電子の流れで風車が回る所を示してくださりたしかに電子には質量があることを実感。

 国語は平安時代のなぞなぞシリーズ。全部で11題出題されたがこれが難しい。一例を挙げると、

紅の糸くさりて虫になる、なーぞなぞ!

 私は解説を聞くまでわからなかったが答えは「虹」。なぜそうなるかはここでは言わないがこれはまだまだ序の口。私はかろうじて1問のみわかったがそれも後ろに座った男性に手を挙げるのに先を越されてしまった。

 おどろいたことに4問正解で出席者の最高点を獲得したのが居並ぶ中高年をさしおいてなんと小学生の男の子。先生がくださったヒントは暗号解読の手引きのようなもので古典の教養よりも問題の解析能力が有効だったのだろう。日に焼けた健康そうな子供で賞品の辞典を手にすると風のように去っていった。それにしてもびっくり。

 最後に数学の授業で数の数え方を習う。ゼロの概念はインドで見いだされたというのが定説だが実はメキシコのマヤ文明ですでにゼロの概念は定着していたという話が新鮮。残念な事にマヤ文明はその知恵を他国に伝達する前に滅亡してしまい、ゼロの発見のクレジットを得ることがなかったという。

 結局閉会まで居残っていろいろ見させてもらった。ためになりました。