Man Who Knew Infinity

インドの貧民窟で生まれた数学者がケンブリッジに招かれて偉大な業績を挙げるも結核に倒れ32才で没す。直感で公式が「見える」彼には途中の段階は関心がない。証明を完成させないと学会には認められないと説くハーディ教授。結論が魅力的でも証明の実験がないと認められないようで身につまされる。第一次大戦時で植民地インドの人に対する差別も露骨で大英帝国の盟主の学問の総本山に乗り込んだラマヌジャンの苦労は想像を絶したことだろう。

 

映画では英国におけるラマヌジャンとハーディとの交流が中心だ。しかし彼の数学的才能がどのように生まれ、誰が見いだしたのか?数式が降臨するとはどのような体験なのかを伝えてほしいところだ。

直感か証明かの議論で昨日観た「日本沈没」の 田所雄介博士(小林桂樹)を思い出した。この先生は日本沈没の傾向をいち早く発見し、警鐘を鳴らしたという設定だが。「研究は直感だよ!」と繰り返すところが共感出来た。データドリブン、AIで予測なんてクソ食らえだ。

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