Blogの論争

理系白書ブログは毎回読んでいる。記者の元村由希子さんが素直な意見と日常の様子を述べられておりいつも目を通すサイトのひとつだ。しかしここしばらくコメント欄に書き込みが殺到してえらいことになっていた。発端は男社会で働くという記事だ。おおむね抑えたコメントが多いのだが一部私も不快感を覚える粘着的なコメントが混じりどうなることかと思ったがようやく元村さんも復帰して一安心だ。

 発端の記事を読んだとき、私自身にとっては頭から離れない話題がまたここででてきたな、という受け取り方だった。当初は働く女性の立場からのコメントが多く、予想できる展開だった。しかし途中から働く女性の問題だけではなく統計学的論証の有無、新聞記者が実名で意見を述べることの是非と責任、文系vs理系の違い、等々に議論が拡散してしまい、対応不能に陥ってしまったようだ。私は彼女の発言自体に何の問題も感じなかったので責任云々を問う意見には面食らった。Blogは個人がネット社会に意見発信するための優れた道具だが議論の場となり一人が多数に対応しなくてはいけない状況になると効率が悪くなる。論点に沿った返答は必要だが後は記者活動を通じて答えて行かれればよい。

 このBlogの過去の記事をざっと見たがやはりこれは科学記者の日常活動の楽屋裏を見せることで一般の人にも科学の現場に触れさせてくれるところが良いところだ。個人名と所属が明らかなので責任は増すが同じ毎日新聞磯野彰彦氏のページと同じく毎日新聞の公式サイトではない。署名記事の多い毎日らしいがこのようなサイトは是非続けてほしい。

 私のこのページは映画の感想を書き留めておくという極めて個人的な動機に発しているのでこれからも匿名を続けるだろう。ただし私の素性を知ってアクセスされる方も多いようなので気を引き締めて行きたい。