国外ゲストとの対話

 気がついた事をメモしておく

改革は急がなくても良いかも

 日本の研究コミュニティーに国外の研究者がもっと入れるような環境をつくって国際化を進めるべき、との話をしていた。そしたら比較的年配の参加者の方に、日本の良いところが失われないように変化は急がなくても良いのではないか?と逆に問いかけられた。彼がどのような点に独自性をみいだしたのはよくわからなかった。私は日本のサイエンスに良いところがあることは十分承知している。独自性の微妙なバランスをとりながら国際化へ向けた事を運ばなくてはならない。しかし研究者たるものは外国への接点として日本のサイエンスと日本の個性をアピールする任務を担うものなので心しておこう。

微笑みの国

 日本では街角で微笑んでいる人をよく見るとの事。フランス人やドイツ人はむっつりして無表情な人が多いそうだ。ヨーロッパ人は一見して愛想がないと言うことには同感。私はドイツ人についてよく知る機会が多いのだが彼らは心を開くと本当に信頼できる笑顔を見せる。シャイで慎重で日本人と似たところがあると思っています。

戦後処理

 現在の日本の方向性はアメリカによる戦後処理の結果として決められた、という話をした。そうしたら「英仏は第一次大戦の戦後処理を誤った」という。敗戦国ドイツの経済力を奪い、国民の誇りを傷つけた結果ナチスの台頭を招いたというのだ。その教訓の元で、連合国は日本の軍事力を制限したまま経済復興を優先させて内政の安定を図ったというのだ。戦勝国ならではの視点だと思った。米英によるイラクの戦後処理がもたついているがどういう帰結を見るのか、フランスはそれをどう見るのか、注目していこう。


 これは姫路城の城壁。