*さよならシビックくん

 この日は13年間乗った車を処分した。走行距離はたいしたことなくまだまだ走れるのだけれどこちらに引っ越してきてからはまったくと言っていいほど乗らなくなった。自転車の走行距離の足元にも及ばないのだ。維持費を払うことに意味がなくなったので処分決定。しかし購入当初は静岡に住んでいて週末毎に河口湖・御坂峠を越えて山梨県の岩場に通ったものだ。

 処理業者の方が引き取りに来る。「このままスクラップにするんですわ。週明けに手続きしてすぐに壊します。」といわれた。大きな鉄のかたまりでもったいないこと。しかし置いていても場所をとり、乗ればCO2を吐き出す。ただで人に譲る手もあるのだが自分が譲った車で事故に遭われるのもうれしいことではないので処分以外にあり得ない。

 歩行者と自転車乗りの立場から見ると車のドライバーは謙虚さに欠けるところを感じるのだ。これからは車に乗らない生活を当面続けることにしよう。車に乗るのが当たり前、の感覚から離れて地面に足を踏みしめる視点を思い出したいのだ。