国体クライミング決勝戦

少年男子

 最近は十代の選手のレベルが上がって成年以上の実力の選手も多い。その筆頭が栃木の安間佐千選手。高校二年だがすでの大人の大会で優勝する実力者。ルート設定も彼一人が完登する難度に合わせてある。

細身で引き絞られた体。

すいすい登って難なく完登。壁にシルエットが映える。

成年男子

 宮城県代表で唯一完登を果たした松島暁人選手。パワーでぐいぐい登りほとんど躊躇するところがなかった。
 
 千葉県。渡辺数馬選手。終了点手前で惜しくもフォール。声を挙げて悔しがっていたが地上に降りるとすぐに気を取り直して観客に挨拶をして拍手を浴びていた。

 優勝したのは愛知県。二名ともそろって高度を稼いだ。その秘訣はレスティングのうまさ。ルートを登り込んでいるのだろう。こういう体勢をすぐさまとれるのはクライミングの経験量がものをいう。

 大山選手はコンパクトな体を生かしてとんでもない傾斜の中でキョン*1を決めて片手を離していた。

 一方の田中周平選手は大柄な体格を生かしてニーバーを決めて休んでいた。

 ところで静岡県代表の一人N木さんに会った。もう50になるはずだが相変わらず県内のトップクライマーだ。静岡は親父クライマーが多かったが私の知っている人も多くはもうあまり登ってないと寂しそうにしていた。しかし高校生のコーチまでやって元気な人である。力を分けてもらった。

*1:ドロップニーともいうが膝を内側に回して内股体制になると不思議と安定する