大局観

 目標達成に対して、戦略戦術、それから技術。研究の進め方について議論しているとこんな言葉が口をついてでた。

 達成可能かつ価値ある目標は設定されているか?その目標に到達するためにどのような知見が得られれば良いのか、その知見を得るためにはどのような実験をして証明を与えればいいのか、そしてその実験を行うためにはどのような技術が身につければ良いのか。研究者たるものこの三段階の視野をバランス良く持ち、なおかついずれかに抜きんでた能力を持つことが望ましい。

 研究はプロジェクトでありそのプロジェクト達成には全体を見渡す大局的な視野が必要だ。そしてその上でこそ初めて技術が生きる。その点を勘違いしないように願いたい。

 大局観を身につけるためには過去の失敗の前例、大発見への過程を知るのが早道だ。その点で歴史教育が軽んぜられると言う昨今の話を聞くと情けない。

 君たち、もっと勉強をしなさい

 この選手はしっかりゴールを見据えて完璧な技術と手順の読みでルートを完登した。