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女性は「産む機械」、すぐ言い直し謝罪・柳沢厚労相が講演で

 柳沢伯夫厚生労働相は27日、島根県松江市での講演で少子化の解消策として「産む機械、装置の数は決まっちゃった。あとは1人頭で(たくさん産むように)頑張ってもらうしかない」と述べ、女性を“子供を産む機械”とみているかのような発言をした。

 厚労相はその場ですぐに「機械と言ってごめんなさい」などと謝罪。「産む役目の人」と言い直した。

 うーん。講演のコンテキストがまだよくわからないが確かに配慮を欠く発言なのは確かだろう。言い直しの表現もまずい。しかしここ数日間の動きを見ると政治家もメディアも大騒ぎでネットのお祭り状態と何ら変わらない。大臣の首が飛んでしまいそうな情勢だ。皆参議院選挙に向けて有権者の半分を占める女性を敵に回したくはないのだ。


 柳沢伯夫氏は有能な政治家だと思う。このような事で首にして政策が停滞・後退する事は残念だ。この政治的お祭りに唯一便乗しなかったのはなんと共産党だった。


 それにしてもこの発言をきっかけにした少子化問題への議論はいっこうに出てこない。建設的に議論を展開するのは誰なのかよく見ておきたい。