ひさびさに、それから家族の風景

 明石海峡大橋まで走る。昼過ぎまで晴れと小雪が交代する変わりやすい天気だったが走り出してからは多少風が強いのを除けばいい天気。記録を見ると2/20以来の乗車。そういえばいろいろ行事が続くと乗れる時間が限られてしまう。そんな間に日は長くなり遅くなっても夕暮れを気にせず走れる気持ちのよい季節が近づきつつある。

 帰りがけに下がりかけてきた血糖値の補給にハーバーランドのスタバに寄る。隣に座っていたおしゃれな母親。脇に乳母車をおいて赤ん坊が眠っている。一才未満の乳児にみえる。気晴らしには良い時間だ。違和感を感じたのはきれいすぎるくらいに着飾った母親の姿だけではなかった。乳母車は母親の座席から前方を向いている。なので私からは赤ちゃんが眠っているのがよく見えるのだが母親からはみえない。それでも母親は気にした様子もなくコーヒーとケーキをゆっくりと食べてくつろいでいる。子供が眠っている貴重な気晴らしの時間なのは結構なのだが子供の顔が見えないで平気なのだろうか。間もなくちょっと年上風の、やはり身なりのきっちりした父親が現れて、買ってきたワインの話を始めた。赤ん坊はすやすやと眠っている。しかし両親にとっては関心の範囲外の様子。確かに子供の寝顔はいつでも見られるのだが、無防備な子供を自分の視界から遮って落ち着いていられるのが意外。かたや向こうのテーブルでは小学生くらいの子供が騒がしく携帯をいじっている。あそこまでくると煩わしいこともあるの。子供との距離は親によって様々、でも親との距離を子供はしっかり覚えているものだと思うのだ。

写真はSt. Patrik Dayでアイリッシュダンスをしながら行進する子供たち。