総理という神輿

 ちょっとメモだけ。

 政権はチームとして機能する。リーダーは広告塔として矢面に立つがいくら有能な人でも全てをこなすことはできない。うまく補佐できるスタッフがいてこそリーダーが生きるのであり、スタッフが有能ならそこそこのリーダーでもつとまるとも言える。今や世界最強のアメリカ合衆国の最高権力者はお世辞にも優秀とは思えず、それはアメリカ国民が一番よく知っているはずだ。しかし4年の任期に支えられて一連託生の党内に表だった反乱は起こるべくもない*1。安倍首相がアメリカ大統領に個人の能力で劣ると考える材料はない。

 ならば安倍政権が自壊したのは有能なスタッフからなる政権チームを組織できなかった事にあるのだと思う。残念ながらそれを可能にすることは制度として不十分だったのかもしれない。「お友達内閣」との揶揄をよく聞くがそれのどこがいけないのかがわからない。なれ合いは良くないが気心の通じたスタッフで周囲を固めることは強力な政権を作るには当然の事だ。安倍首相も首相補佐官を指名して強力なチームを編成を試みたが中途半端で効果が薄かったのは残念だ。

 このような事で日本の政治能力が国際的に疑われるのは残念な事で、首相が壊れてしまわないような強力な官邸と内閣を組織できるような体制が必要だろう。

 それにしても年金問題という代々の政権がリレーしてきた爆弾に点火したのは誰なのだ?

*1:だって辞任させても交代する手段がないから