ピサ


 フィレンツェから列車日帰りした。片道一人5.4ユーロ、朝8:57発、10:10着。ピサの駅からバスで15分くらい。まず斜塔の入場券を購入。塔は予約制で1:40のコースに一人15ユーロ。ドゥォモと礼拝堂に6ユーロ払う。

礼拝堂の二階に登っているとドアが閉じられ、祭壇前に男性が進み出る。一声堂内に響かせた後に歌い出す。丸天井に美声が響き渡る。歌い終わると拍手のなか立ち去っていき再び入り口のドアが開き通常の拝観が始まった。その間3分あまり。素晴らしいものを聞かせてもらった。

 昼食を食べていると雨が激しく降り出す。傘売りが現れる。雨宿りしている人もいっぱい。

 荷物を預けた後、大雨の中斜塔に入る。すれ違いが難しいのでガイドの案内に従って登る。頂上の鐘のあるところまで上がれる。確かに傾いており、排水溝がしたに向かって彫られている。再下点では空中に飛び出すような感覚だ。平衡感覚が微妙に犯されてくる。この感覚は地上に降りても持続し、フラットなはずの地面がしばらく傾いて感じられた。

 階段は狭く、暗い。白大理石のステップが長年の通行で丸く削られてる。

 塔から見下ろす風景。ガリレオがここで落下速度は質量に関わりなく一定だと言うことを示す実験をしたとされる。今まででそれを信じていたのだが、どうやらその話は弟子の作り話らしいと聞いてちょっとがっかり。