しんがり

このドラマは山一証券の社内調査委員会の報告書をもとに執筆された清武英利氏のノンフィクションを脚色したものだがとてもよくできている。報告書をみながら視聴すると不祥事続出の中で顧客担当者と顧問弁護士の奥様が刺殺されたと言うのは事実。大蔵省で自主廃業を言い渡されるくだりは一言一句まで報告書の記録を再現していてそれだけで迫力あるドラマになっている。

 会社としても社員としても触れてほしくないところを聞き出して、隠蔽された事実を掘り出す仕事。誰も幸福にならないがやらなければ組織の立場はもっと悪くなる。調べた事実をどこまで書き込むのか、実名を入れて訴訟に耐えられるのかなど検討すべき事は数多くある。自分の体験も思い出されて「あるある」とうなづく箇所多数。

 

調査委員会に外部委員として加わった国廣正弁護士のサイトから報告書を読むことができる。

http://kunihiro-law.com/files/open/writing/555d7e5511jn4cpn563ju_pdf.pdf

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