オシム教授への質問

オシム監督の記者会見でのやりとりが紹介されている。

オシムに、この質問をしたのは誰だ!: Supportista Blog

「肉でも魚でもない」などと試合を評したコメントが報じられているが、この記事ではどこの記者が発したどのような質問に対して監督の言葉が発されたかが紹介されていた。

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セミナーで良い質問をするために

なぜセミナーに参加するのか

 セミナーに聴衆として出席することの目的はもちろん優れた話を聞くためだ。しかしセミナーはそれだけではなく演者との双方向の交流の場でもある。演者にとって聴衆は単なる受け手ではなく演者の発表を批判し議論する対等な相手と見なされている。その相互作用の感覚を磨くためには演者に対してどのようなコメントを出したらいいのか、を意識しながら話を聞くことが良い。手を挙げて的確な質問を発することで不特定多数の聴衆から対等に議論を交わす参加者になれるのだ。

 最も大事な事は、講演中に様々にわき上がる疑問や感想を質問という形で言語化する試みを通じて講演で提示されたアイデアを明確化し、深く身につける事ができると思うからだ。

 セミナーで発言するのは年寄りばかりで若い者は黙っている、というぼやきはいつでもどこでも聞かれるものだ(たとえば:質問のしかた : 生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ)。どんなベテランでもかつては一言発するたびに心拍数があがり、背中に冷や汗をかいた経験があったに違いない。聞きたいことをうまく言葉にできず話が通じない事もあっただろう。

 研究成果の報告を正確に知るためだけならば論文を読めば良い。口頭発表を聞くことはその人の科学者としての考え方と人格に接し、優れた研究成果を生み出した背景を知ることと、研究にまつわる発言の端々から新たなヒントを得ることだ。忙しい時間をさいて聞きに行く価値があるかの判断も大事なのだが、じつは聴きに行った以上は元を取らないと使った時間がもったいない。なので演者の話を聞くだけではなく、自分の役に立つ情報を提供してもらうための問いを発する事にしている。もちろん貴重な話をしてくださった演者に対する敬意を表すことはもちろんだ。

 私が気がついたポイントをまとめておく。

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