黒田亜樹

黒田亜樹というピアノ奏者については何も知らなかった。朝のラジオで聞いて気に入ったのでCDを探しに何も知らずにレコード屋にいってジャズCDの売り場を探した。


 後で調べるとこの人はクラシックの演奏家で現代音楽を得意としているらしい。しかしそれだけではなくタンゴやCM音楽まで手がけているとか。


 先日Tレコに頼んでいたCDがやっと届いたので取りに行く。それ以来聞きっぱなし。


 出だしのLibertangoは有名な曲だ。すでに多くの演奏家によってカバーされている。しかし聞き進むと「ピアノのための組曲」などはもう現代音楽そのもの。


 これがタンゴのアルバムか?と思ったがそもそもピアソラはクラシックの素養があって一時タンゴを離れてクラシックの作曲家を目指した事もあるそうな。アルバムの中間にはそんな曲を入れてあるのはクラシック演奏家としての黒田亜樹の主張があるのだろう。これは彼女のデビューCDである。


 聞くたびに新しい発見がある。ただ聞き流すだけではなく丁寧に、長きにわたって聞いていきたいアルバムだ。