天才少年

 「8歳の天才少年」ソン・ユグン君が仁荷大学に合格 | Joongang Ilbo | 中央日報
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20051106ur02.htm

大学合格の7歳児 韓国政府認定「神童」第1号に

 ソウル近郊・京畿道の少年宋幽根(ソンユグン)君(7)が大学入試に合格し、来春から韓国史上最年少の大学生が誕生する。韓国政府は少年を「科学神童第一号」に指定し、国をあげてバックアップする方針だ。

 天才少年の夢は「ノーベル賞」。国民の期待も高まっている。

 子供は大人扱いされて責任を負うことで成人の自覚を持ち成熟する。だからといってこの「天才少年」は行き過ぎだ。まだ小学校低学年の年齢の子供に大学は専属の教員をつけて英才教育を施すのだという。いくら頭が良くて高邁な物理理論を理解できたとしても、所詮ただの思春期前の子供で社会常識と人間関係の基本がないのでは科学者の資格はない。小さな鉢から懸命に枝を伸ばそうとする盆栽の木、ある意味とてもいびつなものをみてしまった。

 テレビのニュース番組で紹介されていたのだが、取材者があの元テニスプレーヤーであったことがますますあの取材を軽薄なものにしていた。この少年を題材に極端な飛び級の是非を問うような記事(http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060406us41.htm)も見受けられるのだがこれは頂けない。教育熱心さの極地を行ったがあまりに子供の心を蝕むような真似が我が国では起こらないことを切に願うばかりである。

追記:ラボでこの話が話題になった。「大友克洋の漫画みたい」という意見あり。Akiraのことだ。なるほど。これは超能力を持つ少年達が「栽培」される話だった。

AKIRA(1) (KCデラックス ヤングマガジン)

AKIRA(1) (KCデラックス ヤングマガジン)

 しかしこの作品は発刊後22年も経ってたなんて・・・。ついこないだだと思っていたのに、ショック。