「お疲れ様」禁止令

 日本語が乱れておる、と言い出すのは年取った証拠かもしれないがこれだけは言っておきたい。メールの挨拶文で「お疲れ様です」で始まるものもの、これはいけません。

 これほど腰砕けになるものはない。「この時間ならこいつはどうせ疲れ切っているはずだから慰めてあげよう」とでも思っているんだか。まったくもってよけいなお節介だ。ひどいときは昼食後のメールにくっつけてくるヤツまでいる。

 だいたい本人に会ってもいないくせに疲れているなんてわかるはずがないではないか。いやさっきどこかですれ違ったのかな、そのときため息のひとつでもついていたのかな?いやいや、それでもよけいな御世話である。

「お疲れ様」と「ご苦労様」の使い分けは

「ご苦労様」という言葉があります。これは目上の人が目下の人の労をねぎらう言葉とされ、目上に人には使うものではないとする会社が多いです。目上の人には「お疲れ様でした」という言葉を使います。言葉の意味を考えたら、「ご苦労様」も「お疲れ様」も同じく「労をねぎらう」言葉です。
http://www.tamagoya.ne.jp/manner/035.htm:titile

 とある(初めて知った・・・)。しかし年寄り扱いは迷惑千万。

 「お疲れ様」と「ご苦労様」はいずれも一日の仕事が終わった時のねぎらいの言葉で笑顔と共に伝えてこそ価値がある。電子メールを打つということは「これを開いたらもう一仕事してちょうだいね!」という指令である。なのでメールの挨拶文にはふさわしくない。

 だから頼むからやめてくれー。もっと元気の出る挨拶があるはずですよ!