米下院外交委「慰安婦」決議を採択…日本政府に謝罪要求

 腹立たしいことにとうとう決議が通った。彼らアメリカ人は陳腐な正義感に乗っかって暴力を許容する国民性があるのだが、責任あるはずの下院議員までが流されてしまった。非を責める事はあっても非を認めない国、知性よりもポピュリズムが勝る国がアメリカだ。2発の原爆で人体実験を行ったが、焼き殺された人の痛みを理解する知性を持てない人々を議員に選んだ国だ。なぜ戦後62年にもなって過去の行いを非難し続けるような愚を犯すのか?それは彼らが過去の戦争の勝者であり、勝者にすり寄ってロビー活動を行った国々があったからなのだろう。しかしもしもこの決議が中韓アジア系アメリカ人の票をねらっての事だとしたら、東洋でのさほど重大ではない国家間の駆け引きをアメリカの政治の舞台に持ち込む愚を犯したという負の遺産が残ることになる。

 私の知る限り知性豊かな多くの科学者がいるのだが、彼らが支持して共和党とブッシュを批判する民主党ですらこんな有様。そんな国に北朝鮮問題の処理を任さざるを得ないのは大変なことだ。外交問題の舵取りの手腕が問われるこの時代だからこそ外務省と外務官僚は大事に育てなければいけない。