受け月

受け月 (文春文庫)

受け月 (文春文庫)

 長編(平野啓一郎「葬送」)に挫折して切り替えた軽い7本の短編集。かつて野球をやっていた人々の生き方を描く。野球をやっていた男に本当に悪い奴は居ないし女にもてる、という単純なテーマを様々な変奏で繰り返す。こんなしんみりした話が似合う台風一過の夕暮れでした。