驚異の肉体

 人類の肉体の限界はどこにあるのか?昨夜のNHKスペシャルは凄かった。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/080309.html

 100m走の世界記録保持者の肉体を内部まで侵入した記録。上半身裸でトレーニングするパウエルをカメラが追う。外見からも鍛え抜かれた身体。しかしもっと凄いのがその内部。MRIでその体内までの撮影を許した。唖然としたのはその巨大な大腰筋。胴体の多くを占めているために消化器官が小さく小さく押しやられている。おそらく食事は少量に分けて何度も摂らないと必要量をまかなえないだろう。まさに走るための機械。更に驚いたのは彼の家族がみんな短距離ランナーで、兄弟は全て10秒5を切る。お母さんは11秒台、お父さんに至っては10秒2のベストタイムを持つとか。こうなると遺伝的に彼の家族は短距離ランナーの素質が極めて高い事はあきらかだ。本格的トレーニングをはじめてわずか4年で世界記録を連発する力は素質なくしてはあり得ない。一緒に取材を受けた朝原宣冶の身体が小さく見える。いやはや良くもここまでの取材を許したものだ。絶対に他が真似る事の出来ない素質を持っているからこその映像なのだろう。いやはや凄いものを見せてもらいました。