これでいいのだ

 赤塚不二夫さんが亡くなってついに一時代が終わったの感が大きい.僕らの世代は彼の漫画で笑いの教養を養ったんだ.チビ太やイヤミなど脇役に傑作なキャラクターが多い.でも赤塚氏の最高傑作はキャラではなくてバカボンパパのこの言葉ではなかろうか.英語に直せば"No Ploblem"か.南アジアに行ったことのある人ならこのニュアンスがわかるはず.彼らはどんなに困ったことがあっても平然と"No Ploblem"とつぶやいて切り抜ける.体制批判や自己否定が声高に叫ばれた時代にこそ人を食ったように「これでいいのだ」と肯定することが救いになった人が多くいたんだろうな.

 赤塚氏に「シェー」を捧げるぞ.