富士ヒルクライム:レース前の準備

 連日暑い日が続きます。今日も午後外の空気を吸いにでたら生暖かい外気にげんなり。富士山麓の澄んだ空気が思い出されます。
 さて今回のレース前に準備として行った事をあげてみます。
1.新車購入。これは期せずして遭遇した交通事故で全損した先代チネリ・スーパーコルサの後継者としてコルナゴ・ミックスを購入しました。ついでに車輪はチューブラー。これで大分軽くなったと思います。軽い自転車って良い。しかしポジションは未だ決まらず毎日サドルとハンドルの位置を変え続けている日々です。
2.トレーニング。これはあまりできなかった。結局六甲山に登ったのは二回だけ。後は平地を走るのみ、というか坂道を上る力が湧いてこなかった。これは仕事に追われて週末出勤が続いたせいでもあるだろう。寝不足気味でレース前はひたすら寝ることを考えていた。
3.最後にレース前の儀式、剃毛。
 いいえ、頭ではありません。下の方です。








 自転車レーサーの行う奇妙な儀式にスネ毛を剃る、ということがあります。前回このレースに参加したとき、張り切って最前列近くに陣取って今中大介氏の後ろの好位置をゲットしました(スタート後あっという間にちぎられましたが)。回りを見回すと顔つきも体つきも皆「レーサー!」というオヤジばかり(40台の部です)。おそるおそる足下をみるとオヤジ顔に似合わぬきれいな脚ばかり。そのとき「こいつらを倒すにはスネ毛を剃らねばならぬ」という決意が頭に宿りました。それから8ヶ月。レース3日前のホテルの浴室で私はカミソリを脚にあてたのでした。

 剃ってみた感想・・・・・・・・・。こんなに気持ちの良いものとは知らなかった。眺めても「ワタシの脚ってキレイ」と自己満足。さわってもさらさら良い気持ち。マッサージがしやすくなる、などといわれていますがこんな脚なら自分でマッサージしてあげたいと思えるくらいです。ーーーーちょっとアブナイ兆しですが。

 剃毛の効用。

  • 早く走れるようになる・・・・・・・・・・・・、かどうかは分かりませんが事故に会って練習不足の私が昨年並みのタイムで走れたのはコルナゴ君の力とこの剃毛のおかげだと信じて疑いません。
  • レースに向けて気持ちを高める。自転車を洗って、油の匂いをかぎながら整備するうちに気持ちの切り替えがなされます。同じように剃刀をあてるという行為に没入することで集中力を高めていけるのでしょう。
  • おまけにきれいな脚のワタシがスネ毛オヤジに負けるわけにはいけない、という勝負に対する自覚の向上という効用も認められます。

 剃毛の問題点。

  • スネ毛は生えてくるので美脚を保つには剃毛を続けなくてはならない。これはかなりめんどくさい事ではあるが女性が費やしている手間を考えればたいした事ではないかもしれない。
  • 周囲に好奇の眼で見られる。実際にそう見られているかは分からないがちょっとおそれている。しかしワタシの妻はまだ気づいていないようである。なんて鈍感な・・・。

 ともあれ新しい世界に入るとその中のしきたりを覚えなくてはいけません。まだまだ未熟ですがしきたりにどっぷりつかってしまうのもまた一興と思われます。