ピストvsロード

昨年暮れにピストバイクを購入して以来日常の平地走行はもっぱらこちらを使っている。途中で乗らない時期もあり走行距離はまだ2800kmだがこの自転車の特徴がようやく掴めてきた。このサドルにどっかり座り後輪に十分体重をかけて、ハンドルはステム近くを掴んで体を立てた状態でペダルを踏むとトルクが効いた状態で出力する。ギアは固定なのでサドルには座りっぱなしで目前に何がきてもひたすらペダルを回し続け減速はブレーキに頼ることになる。路面のでこぼこからの振動はサドルからもろに突き上げて来る。もともとフラットなバンクの上をスムースに走るための自転車なので振動対応はフレームとホイールが担い、タイヤ圧の調整が大事だ。固定ギアなので踏み出しと坂道は出力を要する。平地を高回転で巡航する時にもっとも性能を発揮し、乗り手を気持ちよくさせてくれるバイクだ。走行後、翌朝にチェックすると脚付け根前部、おそらく腸腰筋疲労している。後ろはそれほど気にならないが背中とハムストリングに来ているようだ(こちらはさらに検討)。

 最近になってこの姿勢に疲れてきたのでロードレーサー(Specialized Tarmac) に乗ってみた。久しぶりのカーボンバイクは路面の振動を吸収してピストとはクッション一枚程度違う感じだ。それでいてペダルの力が無駄なく推進力に変換される。踏み込みとバイクが前進するタイミングに微妙な時差がありそのタイミングを掴むことで推進力のコントロールができるみたいな感覚がある。踏込みが軽いのは車重の軽さとギア比が軽いことももちろんだがポジションが前に出ており加速の際に力が出やすくなっている。手はブラケットに置き、サドル前端に腰が移動するので腰の位置が前に移動して体重はサドルだけではなくペダルに置いた脚にかかっている。スピードが上がると下ハンドルの位置へもスムーズに移行できる。翌朝の疲労感は腹部の上部 (肋骨下あたり、内腹斜筋?)とお尻(大臀筋)に来ており、ピストの時と随分ちがう。

 ジオメトリーの違いを調べよう。角度を調べるとピストはシートチューブ75.5度、ヘッドチューブが72度だ。ターマックシートチューブは同じ75.5度でヘッドチューブ角が71.75度であまり違いはない。いっぽうでホイールベースはピストが957mmに対してロードは968mmと11mm長い。そのうちフロントセンターはピスト561mm、ロードは574mmm。さらにBBハイトはピスト275mm、ロード260mm。つまりロードは車長が長く、特にサドルからハンドルまでが伸びているため前傾姿勢を取りやすい。車高は低くダンシングでも走行を安定させる。この違いがポジションの差を生み、動員する筋群の違いにつながる。長年乗っていて何を今更と言われそうだが自転車は奥が深い。

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科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました

 

科学者にあこがれて科学者にならなかった主人公を通して社会が見る科学者像と怪しげな偽科学の姿を描く。○○○○細胞事件を見る主人公の○○○研究所に対する無条件の信頼感が痛い。また自然出産、健康食品、怪しげな医療を信じる家族を「未開人」と罵る描写にも既視感。

 面白く読み進めることができたが別のエンディングもあったのではないかと思う。主人公は「正統な」科学のサポーターとしてそれを実生活で実践するのがテーマなので、新商品でそれを実現するとか、逆に「未開人」と結婚してしまい父の苦労を繰り返すとか。

 

単行本の「賢者の石、売ります」の題名を変えて売り出したマーケッティングの妙。

books.bunshun.jp

Pink & Yellow 2

展示会は今日は最終日。SNSで二回目のトークショーが行われることを聞き、今回は自走で出かける事にした。Tarmacに乗って再度山経由で会場へ。途中からは追いついてきた女性ライダーにぶら下がって走らせてもらった。会場は満杯の55名。うち1/3程度は自走で来たサイクリスト。カフェでコーヒーをいただき、作品をもう一度拝見して辻さんに声をかけてから会場を辞する。トークショーの間に小雨が降り路面はしっとり濡れている。六甲山頂を踏んでから表六甲を下山。下るにつれて気温が上がるのが嬉しい。六甲まで登れる事を確認した事が収穫。

 山登りに向けての装備メモ。

アウター

RaffaのLong Sleeve Core Jersey (サイズS, ネイビー)をおろした。

Core Long Sleeve Jersey | Rapha Quality Comfort and Value | Rapha Site

インナー(サイズM)

173:ウォームフィットドライ アンダー | パールイズミ(Pearl Izumi) 15℃帯の秋冬向けサイクル用アンダーウェア

タイツはたぶんこれ(サイズM)

995-3DR:ブライト タイツ | パールイズミ(Pearl Izumi) 10℃対応のサイクルタイツ

 

会場は3度くらいだったが上記の装備でokだった。特にインナーの暖かさが効果あった。ラファのジャージは控えめなデザインが気に入って購入したが前面の防風機能、ポケット、裾の作りなどとても良い。山頂からはネックウォーマー、ウインドブレーカーを追加して降りる。路面は徐々に乾いてきて交通量も少ないのでなんとか下れた。シューズカバーもほしいところ。リムブレーキは握力が堪える。

 

 

Pink & Yellow

 自転車レースのフォトグラファー、辻啓さんの写真展を初日に訪問。

会場の六甲山サイレンスリゾートは歴史ある六甲山ホテルの経営者が代わり新たにリゾートとして生まれ変わるという事だ。いまは改装された旧館がギャラリーとカフェとして使われており素敵な空間だ。ホテル本館は建て直す予定だとか。六甲山頂の別荘や施設は古いのでリニューアルの時期を迎えているのだろう。

 写真展は二階のカフェを挟んで両端をそれぞれジロデイタリアとツールドフランスの部屋として作品が展示されている。ジロの部屋には2019ジロの優勝者リチャード・カラパスの使った実車、ツールの部屋には優勝したチームイネオススペシャルのピナレロが展示されている。ロードレースは各地を転戦し入場料はない。観客は良い場所を探してキャラバンで移動し、地元の人たちは来客を歓迎してもてなす。彼らに取っては村おこしの大イベントで、プロトンが通過する一瞬を見るために数年ごと、もしくはもっと長い期間を待ち続けるのだ。辻さんの写真からはいずれのレースも熱狂する地元のファンの姿が写されている。

 辻さんと他のお客さんとでタイヤ談義になったのだがプロの間でもタイヤ幅は広くする傾向があり25cから28cを使うこともあるとか。それにつれて空気圧は低めになって5barで使うレースもあるんだそうだ。タイヤは細く、圧は高い方が良いと信じ込んで必死に10barまであげていたがそれはもはや常識ではないようだ。

https://rokkosansilence-resort.com/426-2/?fbclid=IwAR0XBc1eaSy8lh_KLUvVPZyiHaBpn0jns7Y_mcgjy65KhUcDruyPFULwdu4

自転車タイヤ交換

通勤中にSprintの前輪がパンク。島に入ったところだったので残り三キロ、自転車を押して職場へ。2600km走ってタイヤもくたびれていたので交換した。

Veloflex Corsa コルサ クリンチャータイヤ 700c

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01M144VOV/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1

前7.0、後 7.5bar

これまでの製品と同じだが細かな振動吸収が優れて粘る感じ。空気圧もっと上げたらどうなのか? Sprint新品状態よりもよかった。前はタイヤが「カンカン」と響き路面に弾かれる感じだった(空気圧が高すぎたかも)。

これで大阪市内まで往復55km程度。先週より気温は上がり汗ばむ。

それにしても相変わらずタイヤチューブ交換が下手くそで情けないぞ。

 

追記

20191129 F5.0 T6.0 bar ちょっと足りない感じ

 

20191201 F6.5 R7.5 これが一番良かった