For the Love of Enzymes: The Odyssey of a Biochemist
- 作者: Arthur Kornberg
- 出版社/メーカー: Harvard University Press
- 発売日: 1991/09/01
- メディア: ペーパーバック
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遺伝学や現代のゲノミクスは膨大な結果の中から真実に至るものを拾い出すセンスが決め手だと思う。鋭い感覚さえとぎすましていれば思わぬ副産物から偉大な成果が得られる事もある。RNA干渉はその良い例だ。しかしまた目標が達成できなくても何かしら成果が出せることの救いもある。
一方でArthur達が実践していた純化によるアプローチは妥協の余地が少ない学問だ。Arthurの学問を引き継いで、更に構造生物学へ発展させたRogerの受賞は正統派の生化学へのまっとうな評価が成されたという点で喜ばしい。