駅で見た印象的なポスターに誘われて鑑賞に出かける。連休中日の空いた国道を自転車で走って中之島公園まで。京阪なにわ橋駅の駐輪場にロードバイクを置いて館内へ。周辺の歴史的建築物に比べると現代的な建物はこじんまりしつつも特別展と常設展がテーマ別にコンパクトに配置されている。入り口に入るといきなり受付の吹き抜けをぶち抜いて展示室の天井を這い回る巨大な作品が眼を引く。第一展示室には現代的な幾何学的なパターンの作品が並ぶ。竹作品は細い竹ひごを編むことで作られる、ひねりが入るとらせんが現れる。正直に言って竹を使った工芸がここまでの芸術分野を作っているとは全く知らなかった。米国のアビー夫妻が収集してまとまったコレクションを見れることはありがたい。
東洋陶磁美術館は日本やアジアの陶磁器を収集している。その収蔵品を竹作品と組み合わせる事でまた新しい意匠を作り上げている。竹作品、陶磁器、建物と堂島川の風景がすべてぴったりはまった見事な空間だった。
メビウスの輪を思わせる複雑な曲線
ウミシダの触手をを連想させる作品。
これもらせん状。DNAの二重らせんを編んだらどう見えるだろうか?
これまた美しい曲線。
竹と陶器のコラボレーション
堂島川を借景としたコンビネーション