クライミングする時に背負うパックは選択に困る。これまで使っているのはパタゴニアのアセンジョニスト・パック25Lオレンジ色の奴だ。これは軽くてギアもごっそり入りロープバッグ代わりにもなるのでマルチで重宝する。しかし小柄の私には背丈が長く、腰回りのギアやチョークバッグを触るには不便。最小限の荷物が入る小さなパックを探していたところに発売されたのがこれ。
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このパックの特徴は1)背丈が短く腰回りが空いているためハーネスを装着してもうしろまで手が届く。2)肩紐の下部がギアループになっている。
一方でパックに要求されるのは加重を身体に分散させ行動中にずれたり、クライミングの動きを妨げないことだ。そのために通常のパックはウエストベルトで腰に固定する。しかし小型のクライミング用パックでは腰にベルトは使えない。そこでこのキャットウォークでは胸回りのベルトで身体に固定する。
これは肩紐だけの状態。
これがチェストベルトで固定したところ。ギアループを迂回しているためにチェストベルトの位置が無理してかなり上部に来ており窮屈だ。この状態ではほとんど加重はチェストベルトと背中に分散している。肩紐は緩めてギアループを長めにしても問題ない。
これは荷物を入れたところ。メインの荷室にはアプローチシューズ、500mlペットボトル、おにぎり二個、ウィンドブレーカー。ポケットに携帯、鍵、キンドル、携帯バッテリー、ハンカチ、等々。荷室は縦のチャックで開く形なので靴などの出し入れにはちょっと不便だがクライミングのいろいろな姿勢で荷物を不意に落とす心配は少ないのでこれで良いだろう。
これを装着して鈴蘭台から妙号岩に行って5.7位のルートをソロで登って岩頭まで。その後鵯越までハイキング。岩の上ではチェストベルトで固定しているとほとんどパックの存在は気にならない。歩くときにはチェストを外す。暖かい日の服装で、ギアを持たない状態ならこのパックで十分なサイズだ。軽量化のために最低限の薄い生地で作られているためパッキングは丁寧にして背中への収まりを最適化する必要がある。ギアループをつけて登るのはまた別の機会にテストする事にする。